系外惑星の観測

エンセラダスには炭素を含む有機物があることも判明している。
水と、熱水の存在によるエネルギーの存在も分かり、生命誕生に必要な最低限の条件はそろった。
関根さんは「次の探査機で衛星の物質を詳しく調べれば、生命の進化の過程をたどれるかもしれない」と期待する。
より太陽に近い木星の衛星であるガニメデ、カリスト、エウロパなども海の存在が有望視される。
ＥＳＡは2022年に木星探査機ＪＵＩＣＥを打ち上げ、30年ごろに木星付近に到達させる計画。
ＮＡＳＡも30年代に火星の有人探査を目指している。
太陽系外に目を転じると、地球のようなハビタブル惑星を持つ恒星が無数にあるという。
従来、太陽系外の恒星は表面がガスに包まれた木星型惑星を多く持ち、岩石主体の地球型惑星は少ないと考えられてきた。
木星型では人類のような文明を築くのは不可能で知的生命の存在に悲観的な考えが広まっていた。
だが、09年に打ち上げられたＮＡＳＡの宇宙望遠鏡ケプラーのおかげで、地上の望遠鏡では分からなかった暗い惑星が次々と見つかった。
国立天文台副台長の渡部潤一さんは、系外惑星の観測を富士山頂上にいるハエの羽の模様を遠く離れた東京から見るようなものだと話す。
この結果、地球型惑星が意外に多いことが分かった。
観測途中段階だが、惑星約2300個のうち地球型が900個、木星型が200個、中間サイズの海王星型が1200個だった。
地球型を詳しく調べると生命の存在の手がかりが得られるという。
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